ブレンドイメージコラム
「神さまは香りが好き」といことを教えてくださったのは、奄美大島のユタさん。
それ以来、飲むのは苦手だけれども香りがたつ焼酎を毎朝神棚に見立てたキッチンカウンターにお供えしています。
ユタさんから教わる神様の実態はとても興味深いものがありました。例えば、神様には国境があるという説。日本に住んでいれば日本の神様の管轄で守ってもらえるけれども、海外に出たら管轄が変わるため守護できなくなります。そのときには日本の神様が、海外の神様に「この子は私の土地から離れてあなたの土地にいくので見守ってあげてね」と依頼することができるそう。もちろん神様とそこまでの信頼関係を築くためには、日々ご先祖さまに感謝を捧げることが大事ですよということを教えていただきました。
神様をちょっと身近に感じるお話しですよね。
インドでは、日本よりももっと神様を身近に感じます。それは、神様の名前をもらった人々がそこら中にいるからです。私がヨガを教わったのはサラスヴァティー先生。サラスヴァティーとは芸術と学問の神様で、水を司ります。日本では弁天様になりますね。
一番多い名前はガネーシャさんで、商売繁盛、利益をもたらす神様。そのためか商店やレストランの経営者さんのお名前のほとんどがガネーシャさんでした。
インドで最も人気がある女神はラクシュミー。美しさと富をもたらす神様です。4本ある腕の2本でハスの花を持ち、1本の手のひらからはお金をジャラジャラと出すことができ、最後の1本の手でお金が溢れる黄金の壺を抱えているという、ゴージャスな神様です。仏教だと吉祥天になりますね。
この神様の化身だといわれる薬草がトゥルシー。別名、ホーリーバジルです。
インドでは不老不死の霊薬、聖なるハーブといわれ、料理やお茶など何にでも使えるハーブとして活用されています。
きっと私たちと同じように、神様も好きな香りがあって、ラクシュミーはトゥルシーの香りがお好きなのかな?と思っています。
様々な香りのお茶を楽しむと、その香りが好きな神様たちが集まってくれるとイメージすると、ちょっと楽しくなりますね。
今回のお茶には、このトゥルシーをアクセントとして使っています。実はトゥルシーにも数種類あり、今回選んだのはクリシュナトゥルシー。このクリシュナも神様の名前で、ラクシュミーと並び最も人気にある「愛と知性」の神様です。
植物としてはすこし紫がかった葉色で、スパイシーな香りが高いことが特徴です。すっきりした香りで滞りを巡らせ、体の中からじんわり温めてくれるハーブです。
このトゥルシーはシソ科のため、紫蘇とも非常に相性がいいのです。
日本の代表ハーブ紫蘇は、漢方薬に使われるほどの力を持ちます。体を温めてくれるので、これからの季節にはありがたい香草。胃腸の消化力も上げていきます。風邪の引き始めにも効果があるので、感染症予防にもお勧めですよ。なによりもすーっと通る香りは気を流してくれますね。鬱々としていた気持ちが一瞬で晴れやかになる気がします。
今月のお茶のテーマは「良い兆しを呼び込む」。
神様が好む香りのお茶で幸運を呼び込めますよう、心を込めてブレンドいたしました。
陰が高まる冬至はもうすぐです。気忙しい時期だからこそ、お茶の時間はゆっくりと。この一年はどんな年だったのかを振り返りながらお茶をお召し上がりください。
ブレンド素材
・三年熟成番茶
オーガニック
宮崎県五ヶ瀬町産
・紫蘇
自然栽培
宮崎県日南市産
・トゥルシー
自然栽培
宮崎県日南市産
吉祥 kichijo
【12月定期便発送のブレンドティ】
ティーバック 2g×12p
<素材>
・三年熟成番茶
オーガニック
宮崎県五ヶ瀬町産
・紫蘇
自然栽培
宮崎県日南市産
・トゥルシー
自然栽培
宮崎県日南市産
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