ブレンドイメージコラム
子供の頃、祖父母家の近くにニッケの木がありました。
根を掘り出してかじってみたことのことを、今でも鮮明に思い出します。
子供にとっては辛くて、あまり美味しいとは感じないものでした。
九州南部ではいまでも自生したニッケの木を見つけることができます。
お団子をニッケ葉で挟んだニッケ葉団子は、ちょうど春のお菓子として今よく目にします。
根を使ったお菓子で有名なのは、京都の八橋ですね。
ただ、ニッケの根が生育するには15年ほどもかかることから、今では非常に希少な素材になっています。
ニッケイの樹皮を使うシナモンのほうが馴染みがありますね。
ただ、シナモンは肉桂という漢方薬にもなっているほど力が強いですので、使い方に気をつけなくてはいけません。
肉桂は、体を温める生薬として漢方薬に使われます。
体は常に温めることが大事ではありますが、温めすぎはよくありません。
とくに陰液が少ない体質の方は、温めすぎるとほてりやイライラ、目の充血などの原因にもなってしまいます。
陰液とは、私たちの体内にあるエネルギーの一部分で、「血と水」のことをいいます。
「血」とは、体と心の栄養で、夜に熟睡して疲れをとってくれる役割も持つ大事なエネルギー。
女性にとってはとくに大事なのですが、年齢とともに徐々に不足傾向が強くなります。
感情コントロールがしづらくなり、イライラしてつい人に当たってしまう冬でも寝汗をかくことがある夕方以降に体がだるくなる眠りが浅いなどの不調がある方は、もしかしたら陰液が減っていることが原因かもしれません。
このタイプの方がシナモンなど、強い効果を持つ食材を摂り過ぎると、上記の不調がさらに悪化することがあります。
シナモンに比べるとニッケ葉は、薬となるほどは強い効果はなく、温める効能がほどよくあるため、どのような体質の方にも合う素材です。
ブレンドのアクセントとしてニッケ葉を少しだけ加えることで、体の中から温まることがわかります。
ニッケ葉と相性が良いのがウコン葉です。
ウコンも根を使ったものが一般的ですが、葉にも似たような効果が期待できます。
ウコンは巡らせるはたらきを強く持ちます。
とくに「血」にアプローチができるため、瘀血といわれる血流が悪い方におすすめです。
ニッケ葉で温め、ウコン葉で巡らせる最強ペア。
お茶をいただいた後に、体がほわっと温まり、同時に体内のエネルギーがぐるんぐるんと巡り始めることも実感いただけるのではないかと思います。
レモンピールとブルーベリーの花が、春らしい軽やかさをプラスしてくれています。
春は、環境が変わる方も多いかと思います。
知らないうちに肩に力が入り、交感神経が高まる季節。
そんな時に体を中から温め、エネルギーを巡らせることで心身を緩めるブレンドが今月のお茶です。
自然のパワーがつまったお茶で、皆様の心身が整いますようにと願いを込めてブレンドをいたしました。
ブレンド素材
①茎ほうじ茶
オーガニック
宮崎県五ヶ瀬町産
②レモンピール
自然栽培
宮崎県日南市産
③うこん葉
天然素材
宮崎県日南市産
④ニッケ葉
天然素材
宮崎県日南市産
⑤ブルーベリー花
自然栽培
宮崎県五ヶ瀬町産
緩緩kankan
【3月定期便発送のブレンドティ】
ティーバック 2g×12p
<素材>
・茎ほうじ茶
オーガニック
宮崎県五ヶ瀬町産
・レモンピール
自然栽培
宮崎県日南市産
・ウコン葉
天然素材
宮崎県日南市産
・ニッケ葉
天然素材
宮崎県日南市産
・ブルーベリー花
自然栽培
宮崎県五ヶ瀬町産
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