ブレンドイメージコラム
 
野草を料理に活かすミシュラン二つ星料亭の料理人は、驚くことに植物たちと会話ができるそう。「わたしをこうやって食べてね」と食べ方を踏まえて自己アピールしてくるというのです。ですから、野山に出ると植物たちが喋りかけてきてうるさいほどだと。
これは先日放送されたNHKのチコちゃんに叱られるという番組での一コマ。この日はカラスノエンドウからのアプローチを受け、天ぷら料理を作っていらっしゃいました。
「雑草ってなに？」というチコちゃんからの質問から始まったこの日の番組。専門家の回答は「望まれないところに生えている植物かどうか」が雑草認定の目安だそうです。
さらに雑草には、植物の中でもターボエンジンを持つという共通点があります。体内に二酸化炭素を溜め込むことができるため光合成が効率的にでき、成長するスピードがターボ並みだというのです。ただしデメリットとしては燃費が悪いので日当たりが悪いなどの条件がよくない場所ではすぐに枯れてしまうこともあると。雑草は短距離走の選手というイメージになりますね。
 
今回ブレンドに使っているミツバは、まさにこの雑草の特徴をもつ植物です。
春になり、気温が徐々に高くなってくると枯れ草の中から雑草たちの新芽が顔を出してきますが、その中でもミツバはスタートダッシュが早いのです。毎年三つ葉が生える場所では、枯れ葉のなかに緑があればそれがミツバだというくらいです。もちろん数週間後には他の雑草たちも成長していくため、たくさんの緑のなかから三つ葉があるのかを探すのは困難となりますので、採取するタイミングがとても大事。
そう考えるとミツバは短距離走の中でもスタートダッシュが得意な選手。つまりスーパーターボエンジンを備えた雑草です。
 
植物の成長エネルギーは「気」ともいうことができます。
つまり成長スピードの速い雑草は「気」がたくさん含まれる、「気」が強い植物なのです。だから自己主張もはっきりしていて、うるさいくらいに自分のことを話してくるのかもしれませんね。
こういった植物を上手にいただくことで私たちは自分の成長エネルギーである「気」をチャージしています。
 
また、「気」とは変化するものです。そして、自然界も常に変化しています。波が常に流動しているのと同じで、凪いでいる時でも海面は一定ではありません。
私たちが生活する地球という環境には、天と地の２つの変化があり、私たちはこの両方の影響を心身に受けて成長を続けます。天の変化が天気で、地の変化は地気もしくは地磁気ともいいますね。
今月に入り、天と地の「気」が大きくうねるように激しく変化しています。日々の激しい寒暖差、各地で頻発する地震。大きな波が立つ海のような激しいエネルギーに満ちているのが今なのです。
 
例えばビックウェーブが来たときに、チャンスだと思って海に入り大波に乗るのか。波に乗り切れずにのまれてしまうのか。またはチャンスだとは思わずに海には近づかないようにするのか。
どのパターンを選ぶのかは、私たちの中にある「気」が関係します。
「気」が満ちていれば大きな変化をチャンスと捉えて行動しようと考えます。
「気」が巡っていれば、バランス力が冴えているので、大きな変化に乗っていつもよりもぐんぐん前に進み変化することができます。
しかし「気」が詰まっていれば、バランスが取れずに大波にのまれてしまいます。
 
この変化に乗れるのか？それともバランスを崩して心身が乱れてしまうのか？今はそういったとき。わたしたちがもつ「気」によってチャンスとなるのか不調の火種となるかが変わります。
 
今月のブレンドは、天と地の大きな変化をチャンスと捉え、うまくバランスをとりながら大きく変化できる素材を選びました。
日本在来の雑草であるミツバ、陽のエネルギーが満ちる桜花、エネルギーを流す力の強い陳皮。
 
今までに体験したことがないような荒波にうまく乗り、ぐんぐんと前に進んでその変化を楽しんでいただけるようなブレンド茶を整えました。
　今月はぜひ10時と15時のお茶の時間を大事にしていただき、「気」をととのえていただけましたらと思います。
 
 
 ブレンド素材
・釜炒り茶(在来) 
オーガニック 
宮崎県五ヶ瀬町産 
 
・陳皮 
自然栽培
宮崎県日南市産 
 
・桜花 
天然素材 
宮崎県五ヶ瀬町産 
 
・ミツバ 
天然素材 
宮崎県日南市産