ブレンドテーマは
「育てる」
 
1月の元旦は寒さが厳しく春の兆しもまだ感じられませんが、旧正月を過ぎた頃から心身が動き始めた気配を感じます。
今年やりたいことは何かを、元旦に考えてもピンとこない時には旧正月まで待つようにしています。
１月に「どんな年にしたいのか」に意識を向けて、少しずつイメージしていくと２月には「やりたいこと」が形になっています。
種を播いてもすぐには芽が出ないことと似ていますね。
自分の内面を動かすには、まずは種をまくことが大事だと気づいたのがこの数年のこと。
どんな種なのかによって、播く時期があります。
「新たにやってみたいこと」の場合には、年始の種まきが一番適しているように感じます。
 
子供の頃は、やりたいことは何でもできる可能性がありました。なりたいものになるチャンスがありました。なによりも、これからどんどん変化していける柔軟性がありました。
大人になり、その頃のような大きな変化はもう起こりませんが、小さな変化を自由に生み出せるようになりました。
 
「アーティストデート」というのは、大人になり忘れてしまった子供の頃の感性やクリエイティビティを引き出す手法。
まずは今までやりたいと思っていたけれど、やっていなかったことを書き出します。
月に数日予め日程を決めておき、やりたかったことに挑戦していくというものです。
一人カラオケ、図書館で好きな本を読む、作ってみたかった料理をするなど大きな挑戦でなくてももちろんOK。ただし大事なのが必ず一人で行うことです。
誰かと行動すると相手の反応が気になってしまい、自分を喜ばせることができないことが理由です。
自分を喜ばせられない人は、人を喜ばせることはできません。
自分は何をしたら喜ぶのか？を改めて発見していく手法ですね。
これを続けていくと、幼かった頃に感じていたワクワクする気持ちや、創造性が高まっていくとのこと。
日常のルーティーンから外れ、初めての体験をすることの大切さを思い出させてくれた考え方です。
 
自分の意思でなんでもできる大人になったのに、肝心の「やりたいこと」を忘れてしまっていたことに気づかされました。
 
私はなにをやりたいの？
まずは自分の内側にタネを播き、意識を向け続けると、ある日新芽が土から顔を出すように、その答えが出てきます。
今回のブレンド茶は、そんな流れをイメージしてみました。
茎ほうじ茶は、播いたタネを温めてくれる大地。
安定感があり、すべてのものを受け入れ育て、成長させてくれる土台。
トゥルシーのすこしスパイシーな味は、小さく芽を出した生命の息吹。
陳皮は、春の陽気。暖かな太陽の光を浴びて小さな芽が大きく成長していくストーリーです。
 
 
ブレンド素材①
茎ほうじ茶
オーガニック
宮崎茶房のほうじ茶は日本の美味しいほうじ茶６品の一つに選ばれました。
花のような香りが立つ、不思議なほうじ茶。
茶葉を焙じているときの茶房内には、本当にお花の香りが充満しているかのよう。
ある日は、桃の香りが立っていました。
気温や湿度のよって微妙な香りの違いがでます。
最後の仕上げは熟練の職人技。
三寒四温の季節に、芯から体を温めてくれるほうじ茶は重宝します。
 
ブレンド素材②
トゥルシー
農薬不使用＋自然栽培
オリエンタルな香りが特徴のハーブで、ホーリーバジルとも言われます。 インドでは「聖なるハーブ」「不老⻑寿のハーブ」として、ほとんどの家の庭で育てられているポピュラーな薬草です。体内のネットワークを整える作用があるため、自律神経の乱れやホルモンのアンバランスがあるときにおすすめです。 ただ、香りが独特で慣れるまで少々時間がかかる方もいらっしゃいます。今回のブレンドに使ったトゥルシーは、栽培方法を工夫することで香りが穏やかになっています。 
 
ブレンド素材③
陳皮
農薬不使用＋自然栽培
みかんの皮は、体を温める力があります。みかんの皮を乾燥させた陳皮は、生薬として漢方薬に使われています。「陳」は古いという意味があり、陳皮は古ければ古いほど効能が高まるのです。
今回ブレンドに使った陳皮は、柑橘系のフレッシュな香りが生きているものを選んでいます。この爽やかな香りには、気持ちを和らげ、感情を整えてくれる力があります。