ブレンドテーマは
「風を流す」
「風がこっちに吹いているから、川もこっちに流れているんだね。」
散歩をしているときに娘がふと言った言葉が印象的でした。
私達が歩いていた道は、かつては小さな川が流れていました。
付近の地域が住宅街として開発されると、車が交差できる道を作るために川はコンクリートで塞がれました。
意識を向けないと、道の下に水の道があることはわかりません。
蓋をされた川の存在を知っているのは、少数だろうなと思います。
外からはわからない川の流れは、まるで私達の体内をめぐる水のようだなと思えました。
私達の体は6割以上が水分です。
水が滞りなく全身を巡っていることが健康維持には欠かせません。
多くの人が辛く感じる花粉症は、水の流れる道が塞がれて生じる不調の一つです。
体内の水は「気」が流しています。
「気」とは、目に見えませんが私達の大事なエネルギーの一つです。
自然界にも「気」は溢れています。
例えば、私達が普段感じる「風」も「気」の一種です。
川の水を海へ向かって流してくれる風は、春によく吹き荒れます。
春一番のように、踏ん張らないと吹き飛ばされそうな風が吹くときには、体内の気の流れは乱れてしまいます。
その結果、水の流れが乱れてはけ口を見失い、水たまりを作ります。
これが花粉症などのアレルギー症状やリウマチ、回転性のめまいの原因となります。
季節の変わり目や気圧の変化が激しいときには、「風」をうまくコントロールし、めぐりを良くすることがセルフケアのポイントです。
めぐり対策には「爽快感」と「柑橘系」の香りが効果的。
この2つを持つのがくろもじの蕾です。
今回のブレンドは、くろもじの蕾がもつ「風を味方につける香り」を生かした配合にいたしました。
心がザワザワしたとき、感情が乱されたとき、軸がぶれそうになったときに飲んでいただきたいブレンド茶です。
気持ちを廻らせ、ワクワクする気持ちが抑えきれなくなるイメージでブレンドいたしました。
素材
・烏龍茶
オーガニック 宮崎県五ヶ瀬町産
初めて台湾で烏龍茶を味わったとき、香りの深さに魅了されました。
烏龍茶は台湾という認識を変えてくれたのが宮崎茶房の烏龍茶です。
半発酵茶は職人の加工技術で差が出ます。
お茶の加工は茶葉の発酵と向き合う作業。
茶葉を積むと酸化酵素により発酵が自然と進みます。
この発酵をどう活かすのか。
烏龍茶は、最も微妙なさじ加減が必要です。
宮崎茶房の茶畑は標高600m。
高地で育った茶葉は香りが高い特色がありますが、更に加工技術を加えることで絶品の烏龍茶を生み出します。
どんな素材とも相性がよく、相手のいいところを引き出してくれる烏龍茶は非常にスグレモノ。
今回のブレンドを活かすベースとして使っています。
・くろもじの蕾
天然素材 宮崎県日南市産
爪楊枝に使われるくろもじは、すーっとする芳香があります。
千利休が、庭にあったくろもじの枝を折り、茶道に使ったことから茶道ではおなじみの素材になりました。
2月に入った頃、梅よりも先に蕾をつけて春の訪れを教えてくれます。黒い枝に薄黄緑色の蕾を鈴なりに付けた姿を見つけると、これから始まる新緑の季節にワクワクします。
お茶には枝や葉を使用しますが、今回は希少な花の蕾を使いました。蕾が持つ、清涼感のあとに感じる甘みをお楽しみください。
・明日葉
天然素材 宮崎県日南市産
不老長寿の薬草といわれる明日葉。
朝鮮人参の代用としても使われていたほどの効能があります。
ビタミンやミネラルなどの栄養素を豊富に含む植物ですが、フィトケミカルの効果を活かしたくてブレンドに使用しました。
フィトケミカルは、私達の心身のバランスを整えるはたらきを持ちます。春には自律神経が乱れることからも、フィトケミカルは取り入れたい素材です。
お茶にブレンドすることで、手軽にいつでもその効果を実感いただけるかと思います。
廻:meguri
【4月の定期便送付ブレンドティー】
ティーバック 3g×12p
<素材>
・烏龍茶:オーガニック 宮崎県五ヶ瀬町産
・くろもじの蕾:天然素材 宮崎県日南市産
・明日葉:天然素材 宮崎県日南市産
送料:185円(税込)クイックポスト
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