ブレンドイメージコラム
真菰(まこも)は、日本の固定種の一つ。縄文時代から人々の生活に活用をされていました。
伊勢神宮のしめ縄は麻に対し、出雲大社のしめ縄は真菰を今でも使っています。
神が宿る草と言われる所以は、葉や根に含まれるうれしい効能だけではなく、土と水を浄化するというはたらきがあるからです。
「葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)」と日本が呼ばれていた時代がありました。この呼び名からは、水が湧き出る土地に葦が生い茂るイメージを持てます。しかし、実際には葦よりも真菰のほうが歴史は古いとされていますので、この葦のことは実は真菰ではなかったのか?とも推測できます。
縄文時代の考察で面白い説をみつけました。
古代、航海技術が非常に優れていて、人々は世界を船で周り交流をしていたというのです。
その痕跡が、各地に残るヒエログリフ。ヒエログリフとは、石に刻まれた文字のことをいいます。熊本に多く残っている不思議な文字はヘブライ語だと認定されています。縄文時代にヘブライ語を九州の石に刻むということは、シュメール人たちが日本に来ていたこととなります。
またある説では、日本に世界各地の民族が立ち寄っていた理由の一つは「水」にあったと。長い期間船で海を航海する際に最も大事なものが水です。
私たちは水があれば2-3週間は生きられるけれども、水がないと5日も生きられないと言われます。
以前に「127時間」という実話を映画化した作品を観たのですが、渓谷に落ちて身動きができなくなった主人公が水を飲めないために錯乱状態になり、最後は自分の尿を飲むことで生きながらえることができたという、なんとも壮絶な内容でした。
日本の水は腐らないため、長期間の航海にはうってつけだったという説はなんだかとても興味を惹かれます。
豊かな森林と真菰により浄化された水を、さらに火焔土器に入れることで「腐敗しない水」にしていたというのです。日本のある地域で採れる土を使い、陰陽の渦を刻んで真菰の葉で焼き上げた火焔土器。この器は、祭事用と言われていますが、実は水が長期間腐らない素晴らしい保存容器となっていたというのです。
実はこの説に、さもありなんと感じたことがあります。
真菰を土鍋で煎じたことがあるのですが、うっかりして煎じ終えたあとに5日ほどその土鍋を放置していたのです。土鍋のなかで煎液は腐っているだろうなぁと思いながら蓋を開けてみると、なんと5日も常温で置いていたのに煎じ終えた直後のような状態だったのです。もちろん美味しくいただくことができました。
真菰の茎を入れておくと、その水は腐らないのかもしれないなとその時に感じました。(ちなみに、中国産の生薬を煎じたものは2日で腐ります…実体験より)
ここからは私の考察ですが、火焔土器に水を入れ、その中にさらに真菰の茎を入れて保存することで水は腐らなかったのではないのかなと思いました。
私たちの体内にも水が流れています。体重の6割以上が水。
この水が巡らなくなり、滞ることで淀むと花粉症やアレルギー疾患が発症します。皮膚トラブルやむくみ、冷え、リウマチ、自己免疫疾患など、この頃増えてきている不調の原因の一つが「水」なのです。
土と水を浄化してくれる真菰は、私たちの土台である胃腸を強め、滞ってしまった水を再び流してくれる効果があります。
これから訪れる春は、巡らせる季節。体内の水をしっかりと流すことで、自然界の陽気の波に乗ることができます。自然のエネルギーはまだ当分は荒れる予報です。激しい変化のなかでも、体内の水をしっかりと巡らせることができれば何ら問題はありません。自然の変化に順応していく力は、水を巡らせることで得られるのだと思います。
今月のお茶も、心を込めてブレンドをいたしました。どうぞ皆様の心身が健やかにいられますよう、願っております。
ブレンド素材
・茎ほうじ茶
オーガニック
宮崎県五ヶ瀬町産
・日向夏皮
自然栽培
宮崎県日南市産
・まこも
自然栽培
宮崎県延岡市産
・月桃
自然栽培
宮崎県日南市産
真菰 makomo
【2月定期便発送のブレンドティ】
ティーバック 2g×12p
<素材>
・茎ほうじ茶
オーガニック
宮崎県五ヶ瀬町産
・日向夏皮
自然栽培
宮崎県日南市産
・まこも
自然栽培
宮崎県延岡市産
・月桃
自然栽培
宮崎県日南市産
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