ブレンドイメージコラム
NHKスペシャル「宇宙人の星を見つけ出せ」を見たのは数年前。地球からそう遠くない位置にある惑星に、水があるかもしれないというのです。水があれば、生命は存在する。そう断言していたことが今でもずっと記憶に残っています。私が「水」にこれまでと違う興味を持ち始めたのは、この時からでした。
私たちの体の6割以上を占める「水」。脳内はさらに7割以上が「水」だと言います。
東洋医学では、体内には3つのエネルギー「気血水」があるとします。「気血」に比べて「水」についてはさらりと触れる程度なのですが、実は「水」がとても大事なはたらきをもっているのではないかと思うようになりました。
徳川家康が江戸の街を作る時、まずは水路を巡らせたといいます。運河を作ることで流通をスムーズにし、人口が集中可能な大都市を築いたのです。
東洋医学では、私たちの体内も江戸の街と同じと考えます。体内を巡る水路により細胞同士は連携し、必要な栄養分をすみずみまで送ることができ、さらには老廃物を排出して体内をいつもきれいに保っています。
現代でイメージするならば、Wi-Fiみたいな役割かな。常にWi-FiにつながることでPCは最新の情報を得ることができ、さらには最適な状態に自動でアップデートされ、大事なデータはクラウドにバックアップ保存されます。
私たちの体内にある「水」をこのようにイメージすると、「水」への意識がもっと高くなります。
水は流れていることが自然ですが、体内の水の流れが停滞することを水滞といいます。むくみが現れて体が重だるくなります。心も影響を受け、感情が流れずに停滞しがちに。気にかかることがずっと心から離れず、さらにストレスがかかることにもなります。
前を向くことができず、過去のことばかりに囚われている時があれば、水が流れていないことがその原因の一つかもしれません。
自分らしく生きていくためには「執着」を手放すことが大事だと言います。過去のことに囚われている時は、前に進むことができません。このような時には、体内の「水」を流すように心がけています。
秋は、過去への執着がより強く出る季節。物悲しさに囚われやすくなります。
陽から陰への転換点である秋。夏に溢れていた生命力を懐かしく思い出すことで、そこに執着を抱くときでもあるのです。
秋分を過ぎるとさらに陰が深まっていきます。私たちは意識を内側に向けてじっくりと自分と向き合い、次の活動期まで備える時。このサイクルに乗ることで、私たちは精神の成長をし続けていくのです。
エネルギーの転換期には「巡らせる」ことが何よりも大事です。春は「気」を巡らせますが、秋は「水」を巡らせることが大事だと薬膳では考えます。意識が外に向いていた夏の疲れを、「水」がきれいに浄化し整えてくれるのです。
今月のブレンドは、「水」がうまく巡るようなブレンドをイメージいたしました。
沖縄の薬草、ボルトジンユは優しい香りで「水」を流してくれます。忘れ草と呼ばれる「のかんぞう」は、深い眠りに誘う力を持ちます。眠ることで私たちは精神を整えています。心残りなこと、嫌なことを忘れて前を向く力を与えてくれるのです。
大地に深く真っ直ぐに根を張る在来釜炒り茶は、陰の力をより強めてくれます。
皆様の心身が浄化され、いつも美しい状態でいられるように願いを込め、今月の神乃茶を整えました。
ブレンド素材
・在来釜炒り茶
オーガニック
宮崎県五ヶ瀬町産
・ボルトジンユ
自然栽培
宮崎県日南市産
・のかんぞう
天然素材
宮崎県五ヶ瀬町産
清らか kiyoraka
【10月定期便発送のブレンドティ】
ティーバック 2g×12p
<素材>
・在来釜炒り茶
オーガニック
宮崎県五ヶ瀬町産
・ボルトジンユ
自然栽培
宮崎県日南市産
・のかんぞう
天然素材
宮崎県五ヶ瀬町産
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