ブレンドイメージコラム
 
メガネを新調しました。
自分に合うメガネをきちんと選ぼうと思ったきっかけは、昨年11月の激しい頭痛です。
「便利さ」「手に入れやすさ」でモノを選ぶようになっていたため、めがねを作るために本来かかる手間や費用に少々驚きました。
予約の電話では30分ほどこれまでのめがね歴と、どういった環境でめがねを今使っているのかを細かく聞かれます。
そして来店は1ヶ月先。
お店での検査は3時間以上。
まずは目を本来の状態に戻さないと正確な検査はできませんということで、1時間弱の検査で選んだレンズを装着してさらに1時間以上目を緩ませ、その上でまた検査。
しかし、このあと驚くことが起こったのです。緩んだ目で見る外界はなんと立体的なのだ！と。これまで平面的に世界を見ていたことに初めて気が付いたのです。
目の機能はこれほどまでにすごかったのか….。
そして自分の体を正しく使えていなかったことにもショックを感じました。.
そして約半月後に私に合うメガネが２本送られてきたのです。
目が緩むという感覚が、今は楽しくてしかたがありません。
この魔法のめがねをかけはじめてから驚くほどに頭の回転がよくなり、かつての直感やひらめきが戻ってきたような気がしています。
 
私たちは普段、「頑張って」心身を使っている気がします。
小さな画面を「頑張って」凝視し、疲れた心身を「頑張って」活動させ、もたれた胃に「頑張ったご褒美だから」と負担になる食物を与えて。私たちの心身は、頑張っているときには力が入ります。
そして力が入ることで血流は滞ります。
 
それを緩めるのは睡眠の時間。夜眠ることで私たちは全身から力を抜き、緩ませ、次の日頑張れるようにメンテナンスをしています。
この緊張と弛緩は一年の中でも行われています。
夏の時期は「活動」、冬は「休息」。
つまり寒い時期は力を抜いて緩めることが大事なのです。
このゆるめる時間があってこそ、次の活動期に大きく一歩を踏み出すことができるわけです。
 
目を緩めるためには、すべてをはっきりとは見ないようにする「メガネ」が必要です。
近くも遠くもはっきりと見るのではなく、ある程度ぼんやりと見る癖をつけ、勘で見当をつけることも大事だと魔法のめがね屋さんに何度も言われました。
私たちの心身を緩めるためにも同じことが言えます。
頑張りすぎない。
すべてを完璧にやろうと思わない。
「だいたい」で「適当」に終わらせることも大事。
その「適当」をより正確にしてくためには五感だけではなく第六感も使うことだと思います。
第六感は香りにより刺激され活性化されるといいます。
自然の植物がもつフィトケミカル （香り）には私たちが本来持っている感覚をバランスよく使う効果を持ち合わせているのです。
 
今回ブレンドに使った陳皮と花ミョウガには、フィトケミカル が多く含まれます。
そしてベースの茎ほうじ茶は体を温め、緩ませる効果があります。
旧正月も明け、そろそろ陰から陽へ切り替わる時。
春からスタートする活動期に向けて、心身を今一度緩ませ、「巡らせる」準備をしていきましょう。
茎ほうじ茶の温、陳皮と花ミョウガの香りと後味に少し感じる苦味が、春に向けての準備をしてくれます。
きっと今年の活動期、皆様の心身の本来の機能に驚くのではないかな？と思いながら、今月のお茶を整えさせていただきました。
 
 ブレンド素材
①茎ほうじ茶　　
　オーガニック　
　宮崎県五ヶ瀬町産
　　　
②陳皮(みかんピール）　　　
　自然栽培　
　宮崎県日南市産
　　　
③花みょうが　　　　
　天然素材　
　宮崎県日南市産